さっと

秋田県南に住んでいる「風変わりな人」・・だそうです。

初心に戻って

始めたばかりの方々だけに開かれていた「臨書」半紙部門が、一定以上の有段者にも解放されたので、条幅に取り組むだけの体力を持ち合わせていなかったために臨書研究科に出すことができなかった私にも「書くチャンス」が回ってきたと思って、チャレンジしてみました。
半紙に6文字を嵌める・・こういう事なんて、何十年ぶりの経験でしょうか。
また、また、これが・・思うようには書けないので、最初は紙質と墨が合わないせいにして・・・今は筆のせいにしていますが・・・どうも、筆の弾力を活かして書かなければいけない浮沈の、タイミングがあっていないようなのです><
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つるりんと動かさなければならないところがギコギコという動き・・これが「ぎこちない」ということなのでしょう。
書き方を自分のモノにして、自然に筆が動くところまで数多く練習すべきなのでしょうが、もう、提出までの制限時間が無くなって来ています。取り組み始めたのが遅すぎるのです。
私の筆使いには、上品とか、粘り強い、筋が通っている・・という味わいが無くって、どうもロボット的に形を真似ているだけで・・・これは「心が無い」ということなのでしょうか。
こうやって、改めて、実物大ではないものを記載して眺めてみると(ひどい出来なのですが)空間認識の勉強になります。
きまじめに紙に書きだすだけではいけないのですが・・・墨で踊りをするように、絵を描くように・・・そういう白と黒のコントラストによる空間認知力がないので・・・絵心が欲しい今日の私・・・このあとで、条幅の仮名文字・創作も仕上げないといけません。
見極める力・・(単純な文字だけでなく)たっくさんの美術的作品を見て、鑑賞力を高めておいて、その高みに向かって登っていけると良いのですが・・・やはり、早めに基本を身に着けて、脂がのっている三十歳台までには一人前になっていないと、そこから作品を作るという力は、なかなか備わらないようです。
50(?)の手習いとかいうノンも、その以前にどういうノンが美しいのかという見極める力を持ち合わせている人が、もう遅いと思われる時期に始めるのでも、こうあったらよいのだ・・という眼力を持っている方は、めきめきと上達してくるから、とてもうらやましいでっす。
学歴に劣等感を持っているのではないか・・・とも言わましたが、地べたをなめまわすようにして這いつくばって生きてきたので、高学歴とか、環境に恵まれて・・・とかで、吸収力や思考力を具体化する力を訓練で培ってきた方には、かないませんし、バイタリティも持ち合わせていない悲しさ・・。
所詮、蟻は、鳥のように大空を飛び回ることはできないのです。
でも、それなりに「できることがある」のではないかと思い、足搔いて、今日も活きています。